ポジション
「だ〜か〜ら〜。
あたしとハッシーは
そんなんじゃないって言ってるでしょ?」
「バカね〜。あんたはそう思ってなくても
ハッシーは分かんないでしょ?」
「俺もそう思う〜。
だってハッシーいっつも瑛菜ちゃんに
ちょっかい出したりしてるし。」
「え〜。そんなことな………」
た…確かに。
ハッシーっていっつもあたしに
ちょっかい出してくるよね…。
「それに!さっきのだって!」
「さ、さっきの?」
「瑛菜の頭撫でてたじゃん!
あれは好きな子以外にする事じゃないでしょ!?」
「え!?それはないって!!」
「そんな事あるわよ!
瑛菜の鈍感!!」
「な、なんでよっ!!」
も〜。
確かにあたしだってさっきのは
びっくりしたけど……
絶対そんなんじゃないと思う。
うん…。
それに…
あたし別にハッシーのこと好きとか
思ったことないし…
そもそもこの17年間まともに
恋とかしたことないし…
どうゆうのが好きとかよく分かんない…