【ND第1回】はじまりは君の隣で

「槙」

「さっきの感じじゃ、期待薄そうだし」

わたしは棚に並んだ本の背表紙から、槙に視線を移した。

「槙が、本気でわたしのことを好きだとは思わなかった」

槙はちょっと疲れているようなのに、にやりと笑うと、

「そこは、俺の勝ちな」

と言った。

わたしはあきれて、

「勝ちってなによ」

と返した。


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