俺様探偵とわがまま犯人
女性はノックもせずに入ってきた。


「探偵さんいる?」


ここの主、勅使河原京一は読んでいた雑誌にしおり代わりの葉書を挟んで顔をあげた。


「いるけど、お前誰?」


「失礼ね。

これでも客よ」


「客?

俺に仕事しろって?」


「当たり前じゃない。

探偵でしょ?」

< 2 / 34 >

この作品をシェア

pagetop