防衛要塞都市
リーとセイルが振り返ると、セミロングの金髪を後ろで括った女性が立っていた。


制服をきっちり着こなした彼女は、微笑みながら画面を見る。


年齢は四十代後半だが、その姿は若々しい。


「おはようございます、カシワギ少将!」


だらしなく椅子に座り、コーヒーを啜りながらスクリーンをぼうっと眺めていた男二人が、風にも勝る勢いで起立、直立不動で完璧な敬礼をした。


「はい、おはようございます。リー中尉、セイル軍曹。」


カシワギ少将と呼ばれた女性は、緩やかな口調で返事をした後、


「さ、終盤ですわよ。」


画面を見て、言った。


敵機がミサイルを発射した。


ルイーズは瞬時に自機のミサイルを発射し、敵ミサイルと相殺、その爆風を避けるため軌道を逸らす。


漆黒の機体も、爆炎スレスレを飛行しようと急旋回。


しばらくして、敵機から黒煙が上がった。
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