モウ スキジャナイ
いつものように永井先輩と帰り道…私は誠のことを考えていた…

「今日は静かだな?どうした?」
永井先輩は心配そうな顔をしている。

「永井先輩…ありがとうございます…大丈夫ですっ」
私は笑顔で答えた。

「あの…さ」

永井先輩は気まずそうな顔をして

「そろそろその『永井先輩』をやめてみないか?」

私はその言葉の解読に手間がかかった。

『永井先輩』をやめる…

「望…先輩?」

「だーっその先輩をはずせー!!」

なんとももどかしそうだ。

「望!うるさいなぁ」
私は笑いながら答えた。

望は珍しいものをみるようにこちらをみた。

「おっ…おぉ…なんて新鮮なんだ…」

その瞬間の望の微笑みは神様のように神々しかった。
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