僕らはみんな、うさぎ団

~成瀬 創二郎~






私は、うさぎの絵のバンソウコウを貼ってくれたアノ人と別れ、
家に帰った。





私は女の子の部屋にしては、ちょっと殺風景で
普通の女の子の部屋には、
必ず1個はあるはずのアレが無い自分の部屋の床で三角座りをしながら
右膝に貼ってある、うさぎの絵のバンソウコウを見ていた。


そして、私は、
握力の非常に弱い左手で私が持っている、
コレをどうすればいいのか考えていた。





あの後、
警戒心を丸出しにしている私をお構いなしに
何を考えているのか分らないアノ人は
話始めた。




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