【完】それでも君を愛してるんだ
「お兄ちゃんがあんなことしなかったら私は・・・」
今まで通り接してたよ
自慢のお兄ちゃんだ、っていえるよ
大好きだよ、って言えるよ
でももう元には戻れない
時間は巻き戻せない
あの記憶が消えることもない
一生お互いの錘になって苦しめる
「分かってるよ。でも・・・好きになってしまったんだ」
お兄ちゃんはそういって私に手を伸ばした
その瞬間、私の体を大きく震えた
そしてお兄ちゃんの手をはらい、睨んだ