―――執着―――




そんな物思いにふけっていけると、ポロリと口から心の声が漏れた。



「ねぇ、人間ってさ、何処からが偽りで、何処からが本当なんだろうね」



「・・・・・・は?」



あたしの唐突な言葉に目を丸くする杉崎。



・・・それだけを見たら、普通の子供っぽいんだけどなぁ・・・



あたしは、思わず笑みを零し「何でもない」と告げておいた。



どうやら納得いかなかったようだけど、杉崎はそれ以上、何も言わなかった。



――――――いつか曝け出せるかな?



あたしのこの、醜く闇よりも深い黒に染まった心の内を。



誰かに・・・曝け出すことができるのかな?



「・・・・そうなればいいな」



―――――――春もそろそろ終わり。











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