BLUE〜よりくんと優子の物語〜
集会のたびに顔を出すようになっても、
よりはなかなか俺と喋ろうとはしなかった。
たまににらむように目が合っても、
すぐにそらされる。
「よりは難しい奴やから。
俺らともそんな仲がええわけやないねん。
テキトーに付き合ったらええよ。」
仲間の一人が言った。
すると近くで聞いていた他の仲間が、
「あいつはずっと父親と二人暮らしやねんけど、
その父親がしょっちゅう家に女連れ込んで、
ヤッとる声が丸聞こえらしいで。」