*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~

頬をなぞる温かい指先。


あの桜の下で、もっとそうして欲しいと願った感触。



でも今は、


全部、痛みでしかない。



「白衣、は、あとで返します、から」



センセイの手から逃れるようにして、準備室を出た。



長すぎる白衣のすそが走りにくくて。


いつまでもまとわりついてくるセンセイの匂いが、


切なすぎて、苦しかった。




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