真実の奥に。

初秋

「千枝、あんた大丈夫なの?」

今は昼食中。

だけど槙が生徒会でいない。


潮那が切り出してきたのは、メールの事件のことだろう。

「あれ以外には何にもされてないの?」

「う、うん。」



1秒後、


バン!


なにか、机を大きく叩くような音がした。

ん?机?

…ああ、それは目の前で起こっていた。


潮那が炎のオーラに包まれているように見えた……


「嘘つくんじゃないわよ!あんたが本当のことを言ってるかどうかくらいすぐにわかんのよ!」

「潮那?!落ち着いて!」

「落ち着いてるよ!ちゃんと話してくれなきゃ分からない!」

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