真実の奥に。
その後は、期待して損しただの、あの人かなと思っただの、今までジャニーズに興味なかったくせにだの、そりゃもう言い返す暇がないほどののしられ

コップの水を注ぎに来た店員さんが

ゴトッと大きく音を出してテーブルに置いて初めて、
みんなが口をつぐんだ


それは、一種の恐怖体験だった 汗





でもこの作戦は成功したのDA!

あたしの好きな人が身の回りにいる人間ではないと知った以上、興味を示さなくなったからであーる!




食後のデザートは、チーズケーキの一番上の層がストロベリーソースになっているもので、みんなで「やばい」を連呼していた。




会計はもちろんそれぞれで支払って、ようやく店を出た。


終始店員さんの視線は痛いものだった・・・



それでもなかなかおいしかった料理に満足した笑顔を浮かべていると、



ポンッ


おやおや。いきなり肩を叩かれたと思いきや、後ろから何やら零下3度の空気が漂ってくるではないか





一体なんだと振り向くと、

そこには零下5度の笑顔を向けた潮那が。



潮那をそんなふうにさせた心当たりは無かった・・・のだけれど。





「ジャニーズ・・・ねぇ。 ふーん?」




反射神経であたしの右頬の筋肉が引きつったと同時に、

一気に記憶が舞い戻ったあたしには、この人には嘘は通用しないのだと新たな教訓が生まれたのだった














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