真実の奥に。
そんなことを考えてしまって、

また気持ちが沈んだ



そんなときに

「千枝ー?!何々?何か言われたの?」

視界に潮那が飛び込んできた



あぁ、もう教室に着いたんだ


「樹也から呼び出しなんてめずらしいよ!ほんとどうしたの?」

槙はそう言った



「あぁー・・・」

言い訳を考えるため、言葉を濁したあたし。


「さっき授業中に爆睡しちゃってたんだ。

だから号令かかっても寝ぼけてて気づかなかったの。てへ♪」



「確かに千枝が授業で寝るなんて珍しいよね!」

そう声をあげたのは途中で割り込んできたよっしーで。


その後ろに沙羅がくっついていた



沙羅に目を向けると、バッチリと目が合った。

・・・というか、沙羅がこちらをじっと見ていた



あたしが視線を向けても沙羅はずっとこっちを見ていて、何かを喋りだす様子もない






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