年下くん注意報

Side_sora

んだよ…


なんで泣くんだよ。


「あたしの、ファーストキス返せ!!!」


泣きながら、そう言う先輩。


って、ファーストキス?

キス、したことねぇの!?


「……ごめん、"初めて"だと思わなかったから。」

「許してなんか…あげないんだからっ!!」

「ごめん、先輩。」


真剣に謝る俺に、先輩は観念したような顔をした。


「次は、知らないからね!?」


そう言って、先輩は図書室から出ていった。



女なんてみんな一緒。


ちょっと遊んであげたら喜ぶ生き物。


そう、思ってたのに。


キスして、


ましてやそれがファーストキスだとしても


あんな風に拒否されるのは始めてだった。


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