みどりの髪の王子さま
これでは、もう間に合いません。

少女は悲しみのあまり、泣きくずれてしまいました。

そんな少女に、王子さまは言いました。

「大丈夫だよ、心配するな。私は、天国に行ってもずっと、最後まで信じてくれたあなたを愛していますから。我が親友よ、我が愛する…」

王子さまは、そこで止めてしまいましたので、代わりに少女が言いました。

「恋人よ…!」
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