瑠璃色の華
「なる程ですね…。」

山南さんは理解したふうだが、その他の人々は分からんと頭を抱えている。

「だぁっ!!どういうこったよ山南さんっ!!」

土方さんが山南さんに詰め寄る。

「簡単に言いますと、」

山南さんも苦笑しながら答える。

「祥啓さんのもっている刀には傷を癒やす力があり、もう一本の火寓刀にはものすごい破壊力があるということですよ。」

そうですよね?と山南さんがきいた。

「えぇ。要約するとそのようなことになりますわね。」

祥啓が頷き、ただしと続ける。

「あくまでもそれは言い伝え。本当かどうかはわかりません。」


そう言って祥啓表情に少し影が差した。

「だが、それが本当なら傷を癒せる。利用価値は高いな。」
< 33 / 109 >

この作品をシェア

pagetop