弟くんと危険な関係!

笑顔は影を引き連れて

「ほのかちゃん…だっけ?」


大地とあたしは並んで歩き、帰っている。



「ん?相川?なに?」


「すっごいかわいい子だね。」




本当にかわいかった。
絶対にモテるはず。
モテないわけがない。

きっと大地もかわいいって思ってるよ。

うん。思わない方がおかしいよ!




あたしは1人で自問自答していた。



「…確かにかわいいよな。」


大地の予想通りの答えに、あたしは思わず大地の方を向いた。



「…ほたるとは大違いだよな。おっとりっつーか、ほんわかしてるし、背は低くて色も白くて、本当にかわいいよな。」



なんか…。
わかってるけど…
なんか…なんか…
なんか……!!!


そこまで言わなくても…!





あたしの心が顔に現れていたのか…
大地はあたしの顔をみて笑いだした。
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