花とアイドル☆《完》
「ああ、それなら……」


そこまで短く言うと、なぜか母親はニヤリと笑みを浮かべた。


「大丈夫よ。あなたの知らない方じゃないから」


「ん? そうなのか?」


「ええ。だって――」


母親は、どこかイタズラっぽい笑顔でこう続ける。


「本郷さんのお宅だから♪」
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