花とアイドル☆《完》
「ん〜……」


またみずほに怒られてはかなわな
いので、花乃は言葉を選びながら
ゆっくりと答えた。


「みんな優しいよ。愛香さんは、
娘が出来たみたいで嬉しい
ってすごい歓迎してくれたし、
不自由してないかしょっちゅう
聞いてくれるし」


「ふーん。肝心の結城拓斗は?」


「拓斗クンは――やっぱり忙しい
みたいで、夜もいつも遅いし、
まだそんなにいっぱい話せたわけ
じゃないの。

でも……」


そこでふと、最初に本郷家に来た
日のことを思い出す。
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