花とアイドル☆《完》
なんとなく、その足音が聞こえなくなるまでじっと耳をかたむけ。


完全に聞こえなくなったところで、花乃は大きく息をついた。


そして、ぼすっと勢いよくベッドに腰をおろす。


「はぁぁ〜〜」


脱力しきった声が、自然とまた漏れる。



――たしかに、疲れたぁ……。


朝から新幹線で静岡―東京間を
移動したり、駅からはトランクをひいて20分くらい歩いたり。


そういうのもあるけど、それよりも。
< 66 / 474 >

この作品をシェア

pagetop