花とアイドル☆《完》
思いながら腕時計に目をやって、花乃はびっくりした。


「え、もう2時!?」


「あ、はい。

12時にも一度呼びに来たんです
が、よく寝ておいででしたので。

無理に起こすのはやめましょうと奥様がおっしゃって」


――うわぁ、やっちゃった。

食事の用意してもらってたのに、寝てて同席しないなんて!


花乃がよっぽどシュンとなっていたのだろう。

奈津美さんは、優しい笑みを浮かべて、

「気にする必要はありませんよ!

それで、奥様はご用事でお出かけ
になりましたので、お手紙をあずかってます」
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