花とアイドル☆《完》
「やぁだ、謝らないで!

単にびっくりしただけだから。

あたしも、ちょっと親バカ入ってるし♪」


「は、はい……」


つい腰を浮かせてたことに気づいて、花乃はすとんとお尻をおろしながら答えた。


ついでに、ちょっと姿勢を直す。


身じろぎした拍子に、テーブルの
空席が目に留まった。


空いている椅子は、ふたつ。


当然、今いない達也さんと拓斗
クンの席だろう。
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