皆さん聞いてください
まぁとにかくカレンは自分本位で傍若無人でありながら、自分の欲しいものは何でも手に入れていました。




まわりがそんな彼女を認めていたことも手伝って、彼女はますます自分勝手になっていきました。



授業がめんどくさければ出ない。



掃除当番も他人に押し付けて帰ってしまう。



好きでもない男の子にすり寄って、向こうが惚れたところで無視をする。



本当にやりたい放題でした。


それでも彼女は許された。


彼女だからこそ許された。




そんな彼女に一つの転機が訪れる。




夜道、一人で歩いているところを、突然覆面をして、斧を持った男に襲われた。


その時、彼女は両腕を切り落とされた。



中学二年の夏の夜のことでした。


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