Caramel*Morning
9*悲しいときには



「えへへ~」


ただいま私は上機嫌。
絶賛幸せ噛み締め中。



「何なの芽依、さっきから。キモイからやめてよ」


隣でしーちゃんが引き気味に言う。

キモイとは失礼な!



「あのねー、聞いてくれるっ?」


「聞く聞く」


「実はね、今日ね!」


「うん」






「またキャラメルもらっちゃったの!」




「へぇ…って馬鹿か」




がつん!


「あいたっ」




私はゲンコツをお見舞いされた頭をさすりながらしーちゃんを見上げる。


「な、なんで?」



ってゆーか本気で痛いんですけど!



「それだけかよ」


「それだけだよ!」



「…はぁ」



むー。

もう、何さ。
いいじゃん、私キャラメル好きなんだもん。


今日別に何もしてないのにくれたんだもん。


「牧野さん、たしか好きだったよね?」
って覚えててくれたんだもん!!



「待て、普通そこでしょうよ、喜ぶポイントは。キャラメルもらったのが嬉しいってあんた…」


「いいじゃん!嬉しいこといっぱいじゃん幸せじゃん!」


「なに芽依…反抗期?」


しーちゃんの意地悪ー。

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