あまのじゃくBaby★


「どうした?」



後ろからアイツがあたしの手元を覗き込む。


あ、なんでアイツがいるかと言うと、今は朝の登校中だから必然的にそうなったってわけで。


まぁ、それは置いといて。


あたしは無言で、大量の封筒と上履きを指差した。



「何これ?」



アイツもあたしと同じように、怪訝そうに眉を寄せた。


ま、当たり前だよね。


こんなの見たら、眉をひそめるしかないもん。




ヒョイッとアイツが、手元にある上履きをあたしから奪った。


そして乱暴に上履きを逆さまにする。


< 275 / 322 >

この作品をシェア

pagetop