あまのじゃくBaby★
――ドンっ。
直也先輩に見惚れていたら、突然、背中に衝撃が走った。
直也先輩見つめを妨害されたあたしは、若干怪訝な顔で後ろを振り返る。
振り返った先に立っていた人物。
それは、
王子様スマイルを見せている、
アイツだった。
「あ、ごめん。そこにいるの気づかなくって…、ぶつかってしまいました。」
アイツはわざとらしく眉を下げて、申し訳なさそうな顔をした。
嘘付けぇ!!
あたしは心の中で叫ぶ。
絶対、確信犯だろ!!