【完】君色フォトグラフ
「先生が?・・・・・・とても素敵です。だけど私はこんなに上手く撮れないと思います」


「上手く撮ろうなんて思わなくていいのよ。好きなものを撮ればいいんだから」


「好きなもの・・・・・・?」


「例えば、そうね。あなたが入ろうと思っていた野球部。あそこには何か、あなたの好きなものがあるんじゃないの?」


すごい・・・当たりだ。


「その顔は当たりだな?」


深山先生はカカカと笑った。

その屈託の無い笑顔に、自然と私までが笑顔になった。


「あ、あの!写真部ってこういう風景写真じゃなくてもいいんですか?」


「うん、構わないよ。なんでも・・・入る気になった?」


深山先生はキラキラとした瞳で私に近づいてくる。



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