【完】君色フォトグラフ
部室に戻り片付けをしていると、深山先生がやってきた。


「りーん。お疲れ。ごめんね、なかなか部活に顔が出せなくて」


「いえ、そんな。生徒指導部って忙しそうですもんね」


「みんなが、りんみたいな子だったらなあ」


深山先生は疲れたように、テーブルの椅子にドカリと座りこむ。


「ん?何これ?」


深山先生は、テーブルの上にあった柚先輩から借りた帽子を手にとった。


「あ、それ。柚さんが貸してくれたんです」


「へえ・・・汐崎が?だけどこれ和由って書いてあるけど?」


「え!?」


私は驚いて、深山先生が持っていた帽子に顔を近づけた。


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