婚約者☆未満
「で?
どういうことなの?」
ウェイトレスが下がるとすぐにあたしは聞いた。
伊織は水をひと口飲んで、口を開いた。
「俺とおまえは、来春見合いする予定だった。
その話を先頭にたって進めてきたのは副社長とうちの祖父だ。
ところが、昨日、偶然、俺とおまえは顔を合わせた。
それを見た副社長は、一気にここで話を進めようと予定変更したらしい」
「お見合い?
あたしとあなたが?」
寝耳に水って、こういうことを言うんだろう。
あたしは全く知らない話だった。