婚約者☆未満

貝塚さんはそう言うと、倉庫を出て行こうとした。


「えっ、あっ、ちょっと!」


あたしは慌てて貝塚さんを引きとめた。


貝塚さんは足を止めてあたしを見た。


「どうかされましたか、お嬢様?」


「あの、今の、ちゃんとデータ見なくていいの?」


あたしは自分の持っていたデータの紙を掲げた。


なぜなら、今のやりとりにあった「バーニリン」のドレスはあたしの分担リストの方にあったから。


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