婚約者☆未満
俺は手を伸ばして礼奈の頭をポンポンとそっとたたいた。
「冗談だよ」
笑いながらそう言うと、礼奈はあからさまにほっとした表情を見せた。
その時、ゴンドラが地上に下り着き、係員によって開けられたドアから俺たちは外に出た。
すっかり元気になった礼奈は、スキップでもしそうな足取りで先を行く。
それを見ながらこっそりため息をついたことは礼奈には内緒だ。
待つって言ったのは俺だしな。
しかし、いつまで待てばいいんだか……
やれやれ……
【End】
