アフタヌーンメロドラマチック
そうかとしか答えを返せなかった。

刹那は合い鍵をオレの家ではなく黒崎の家を選んだということがショックだった。

「浮かない顔してるな。姉ちゃんの具合が良くないのか?それとも刹那からメールも電話も一切なくて凹んでるのか?」

「んなんじゃねぇよ…」

「刹那の交流会の写メ見るか?」

黒崎はオレにケータイの画面を見せてきた。

そこには、牛と向こうの友達と一緒に写った、満面の笑顔の刹那がいた。

「農業高校らしくてな。毎日、牛やら豚、ニワトリの世話してるんだと」
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