ショートケーキ≪短編≫
「…名前教えてもらえませんか?」



1口目を食べ終わった女の子にいきなり名前を訊かれ、少し焦った。



「えッ!俺?俺は武内達也、よろしく。えぇ~と、もしかして望月藍か?」



一か八かで、さっき見たネームプレートの名前を訊いてみる事にした。



「なな、な、何で私の名前を知ってるんですか!?」



名前を当てられただけで、かなりのおどおどしているし!なんとなく子供っぽいなぁ~



…それに、さっきはきずかなかったけどかなり可愛い!…包帯で目は見れないけど…



「落ち着けよ…病室前にネームプレートがあるだろ」



「あっ!そっか~忘れた!2口目ください」



「はいはい」



2口目をスプーンですくい、女の子に食べさせる。



食べ終えるのを見計らって声をかける。



「なぁ~、何て呼べばいい?」



「どうゆう意味ですか?」



「名前、名前」



「普通に藍でいいですよ!」



「了解!俺の事は好きに呼んでくれ。所で藍。敬語は止めてくれないか?」



「あの~お年は?」



「16だ!今年高校に入ったばかりだ」



「わぁ~同じ年!これで気軽に話せるね!」
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