好きになっちゃ悪いかよ?
「キャー!頑張って下さーい!」

女子の黄色い声援。

相変わらず、その中心にいるのは、俺達男子陸上部員ではなくて、女子陸上部員の船島咲菜。



「やっぱり、船島は綺麗だよなー。」

風で長い黒髪をなびかせて走る、咲菜。
やっぱり、フォームが綺麗だ。



「あぁ!付き合いてぇ!本気で狙っちまおうかな?」

前までは、聞き流していた言葉。

でも今は......

「ごめんな。それは絶対に駄目。」

予想外の俺の言葉にビックリしている友達をおいて、俺は咲菜の元に行った。
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