君に愛の唄を
この人から想われている私は幸せ者…
こんなにみんなを泣かせる歌手いないよ。
かっこいい…
すごくステキ…
惚れ直したよ、私。
ステージの上にいる蓮から目が離れないんだ。
瞬きも忘れるぐらいに…
時間が経つのも忘れるぐらいに…──
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「最後のこの曲は、僕が一番大切な人のために作った想い入れのある歌です。大切な人のために送る歌……」
その時、蓮と目が合ったような気がした。
ううん。
気のせいなんかじゃない。
蓮の優しい瞳は、私の瞳をちゃんと捕らえていた。
〝この歌はお前のために作ったんだ〟
まるで、そう言ってるかのような優しくて温かな瞳……
〝だから、お前のために歌うな〟
ありがとう…
本当に嬉しいよ……
──今日は最高の誕生日。