【完】好きです片桐くん!!
「あ…の…っ」
「じゃあ、俺の言うこと何でも聞けよ?」
「う、うん」
恐る恐る、片桐くんの顔を見つめる。
な、何を言われるんだろう…
「…―――いろ」
「え?」
「ずっと、側にいろ」
「お前は危なっかしいから…」と言って、片桐くんは私を抱き締める。
「危なっかしくて、気付いたら俺の所にはいなくて…他の奴の所にいる」
「片桐く…っ」
「許せないし許さない。絶対に、俺の側から離れるな」
片桐くんはそう言って、私の背中に回した腕に力を入れる。
それは、私のお願いでもあるよ片桐くん。