街で君の唄を聞いた

あぁ、そうだ。
これからの事を考えないと。



「月の神子、次は北大陸に向かいます。クリアラ様、太陽の神殿に派遣願いできますか」

「承知した」

「…月の力は保護力があります。神の御加護を授けましょう。…ラグアス様、これを」

「…指輪?」

「指輪には月光(ライア)が宿っています。使えなくなる、という事は、指輪を壊されるまでありませんので」

「ありがとうございます」

「それでは皆様、お気をつけて」







月の神殿を出た後、直ぐにクリアラは太陽の神殿へと行ってしまった。

俺等は、というと、行きの様にユレリアの力で王女の元へと帰還。
ルーデルを連れてきた時は、心底驚いていた。

そりゃあ、鳥怪族が本当にいるとは思ってなかったからだろうな。

当の本人はヘラリヘラリしていたけど。


でも俺が驚いたのは―――



「――北大陸と連絡がとれた?」

「ええ。何故なのかは私の口からは言えませんが、北大陸関係者と連絡がとれまして。明日には出発した方がよろしいかと思われますわ。今は休戦中らしいので、早めに行った方がよろしいかと」

「わかりました」

「北大陸へは船移動となりますので、ユレリアに任せましょう」



まさか北大陸に、こんなにも早く行けるとは思ってなかったな…。

ぶっちゃけ、面倒だな。
休戦中とはいえ、何をされるか判らない。
もしかしたら、こないだみたいな変な奴等に狙われるかもしれない。


…ま、俺は一応後ろも見れるからな。
指輪もあることだし、多分次は大丈夫だろ。

さ、身支度しなきゃな。



< 225 / 236 >

この作品をシェア

pagetop