今日も明日も、君を



「うわぁ………」

玄関のドアを開けると、モノトーンで統一されたリビングが広がる。

うちの部屋にはテレビもなかったので、大きな薄型テレビが輝いて見えた。

「片づけはゆっくりやりゃいい。なんか飲むか?」

ソファに腰掛けると同時にそう話しかけられたが、身体がだるくて口を開きたくない。

私はずるずると横になってしまった。

「おい!…って、栞奈!」

遠くから恭平さんの声がする。
その声に反応することもなく、私はそのまま意識を手放した。



.
< 32 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop