今日も明日も、君を



一人の男性が店に入る。

細身のスーツに身を包んだ背の高い男性だ。

「いらっしゃいませ…」

一瞬だけ相手の方を見たが、私は挨拶をしながら視線を逸らす。

いつものこと。
…だったのに。

自分の前に影ができたことを不思議に思い、ふと顔を上げた。



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