オレの破裂と15分前
「誰に電話してるの?」
「えっ!?」
後ろを振り返ると、折りたたみ傘を差したナツミがいた。
「お前、どうしてここに……」
「駅に戻る途中、女の人と一緒にいるトシユキを見ちゃったから……」
「……」
何で、何も言い出せないんだオレ。
「あの人、誰?」
「高校の頃の先輩。死ぬほど高い寿司をおごらされた」
「ふーん……」
ナツミの目は、とても寂しげだ。
「お前が心配する様な人じゃねーよ」
「そっか……」
こう言っても、ナツミの表情は変わらない。
お互いまるで信用がない、って事か。