オレの破裂と15分前
「ちょっと待て。すぐ終わるから」
「へいへい……」
猿山は、ヘロヘロしながらオレの横に戻った。
カタカタカタ……。
再び、オレはPCの打ち込み作業に戻った。
「こう言うのはな、ちゃんとキッカケがないと……」
カタッ!!
「行けねぇモンなんだ。分かるか?」
入力を終えたオレは、猿山の方を振り返った。
「全然分からね。何だそれ?」
猿山は、キョトンとした顔で答えた。
「あ……」
「どうした?」
「いや、何でもない」
ふと、思い出す。
確かナツミも、同じ事を言っていた様な気がする。