愛する意味
舞は1人で机にむかい、教科書を読み始めました。


そこに、近寄ってきた2人…


舞の横に立ち、見られている気配を感じました。

ゆっくり顔をあげると美紀と結衣がいました。



クラスでもリーダー的な存在の2人。


舞は恐る恐る声をかけました。

『何か用事…?』と小さな声で。


『テストの時間まで一緒に勉強しようよ』と言ってくれました。


そばにいた結衣は、うんうんといった感じで頷き、舞の腕を引っ張りました。


舞は机から立ち上がり、みんなの元へ行きました。


初めてのことだから少し緊張しながらも、今までみんなには見せたことのない笑顔をがんばって振りまきました。


ちょっと疲れたけど、楽しい時間だった。


先生も舞が美紀や結衣と仲良くしてるのをみて喜んでいるようでした。


期末テストも終わり、終業式の日。



美紀と結衣が明日遊びに行こうと誘ってくれました。


舞はうれしくて、うれしくて、しかたがありませんでした。

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