飴色蝶 *Ⅱ*
熱い口づけに息ができない

苦しい。

離れては、触れる唇

・・・ふらつく足元。

菫の上着をたくし上げる
庵の手に触れる菫。

「イオリ、ここは嫌
 明る過ぎる、恥ずかしい
 ・・・ねぇ、お願い」

頷いた庵。

今度は、菫を抱き上げて
寝室へと連れて行く。

ベッドに下ろされ横たわる
菫の瞳に、シャツを脱ぎ捨てる
庵の姿が映る。

そして、庵に脱がされた洋服が
床に散らばる。

ベッドの上に二人きり

見つめ合う・・・ドキドキ

高鳴る胸の鼓動が鳴り止まない

ドキドキ・・・

初めて貴方と目が合った

あの日と同じ気持ち。
 
貴方と、このまま

ずっと見つめ合っていたい。

だけど、この胸が苦しくて・・


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