飴色蝶 *Ⅱ*
目を閉じた私

そのまま、眠る・・・

深く、深く眠る。

聞こえる、電話の音。

イオリ・・・

貴方に、何かあったのかも
しれない。

ベッドから飛び起きた菫は
急いで電話に出る。

電話の音に目を覚ました浬も
パシャマ姿のままで
自分の部屋から出て来た。

「もしもし・・・
 連絡が遅れてしまって
 すみません
 
 はい、昨晩から熱が
 ありまして・・・
 今日は、学校は休ませます
 宜しくお願いします」

電話の相手は浬の通う小学校の
担任の先生からで、欠席の連絡
が無い為に、心配して連絡を
くれたものだった。
< 369 / 410 >

この作品をシェア

pagetop