容姿端麗6人組


「告られた?」


つかさが言うと、智樹は少し目を見開いた。


「まあ、見たところ。ハッピーエンドって訳じゃなさそうだし、断ったのか。」

「迷子になった彼女を探し回ったら、傷だらけってとこ?」

「なるほどね。」


私とつかさで、淡々と推理していると、智樹がハァ…とため息をついた。


「舞もつかさも、超能力者かって感じ。どんどん話を進めるなよな。」

「ごめん、ごめん。」


つかさは笑って言った。


「智、告白されたの??」


智樹は怜の言葉に頷いた後、話し始めた。


「いきなり走り出したから、追いかけたんだ。なかなか見つかんなくてさ。森の中に入って探してたんだ。雨もやまないし、見つかんないしで…。そしたら、やっと見つけた。でも、アイツ転んでて。近付いてったら泥だらけで、泣いてた。」


聞いていた全員が言葉を失った。


「雨のせいで、もろかった木が倒れてきたんだよ。それで庇ったからこのザマ。」














< 192 / 447 >

この作品をシェア

pagetop