容姿端麗6人組


「じゃあ、帰るか。お前、歩ける?」

「歩ける…、はず。」

「まあ、いいや。行くぞ?」

「うん。じゃあ、私達帰るね?」


帰るんだから、挨拶しなきゃね。


「あ、はい。さようなら…」

「さようなら。」


私は智の肩に掴まりながら、歩き出した。

でも、やっぱりズキズキする。

痛いな……


「はぁ…、無理すんな。」


智がいきなり止まった。

それで、私の前でしゃがみ出した。


え!!

これって、もしかして…


「ほら…、乗れ。」

「い、いいよ!!私、重いし…。ね?」


智に言ったら、ダメッって言われた。

でも…、重っ!って言われたら…、ショックだし。


「おぶってやるって、言ってんだろ?早くしろっ!!」


何か、命令形??

仕方なく、智の上にゆっくり乗った。


「ヨッと…。」


フワッ。


きゃー、恐いぃ~

大丈夫かな。
重くないかな。







< 296 / 447 >

この作品をシェア

pagetop