生徒会長の悩み事


何だかんだで時間が過ぎていき
時計が6時をまわったころ

今年の生徒会企画が決定した


「それでは、今年の企画は『軽音で曲をプレゼント』に決定します。」




ギター&ヴォーカル
神崎亮也


ベース
藤堂葵


ドラム
滝本律


キーボード
相沢伊織


作詞.作曲
雨宮優月




以上のようになった


始めは、「雨宮は楽器やらないのか?」と誘われたが


「私がステージに立つと会場が静まり返りますよ?」


と言ったら諦めてくれた


朝会のとき、私が教壇に立つと
誰一人喋る者はいない

集会などのときはそれでもいいが…


今回は生徒に楽しんでもらう場

だから、私は出ない方がいい…


「それでは、これで本日の会議を終了します」


私が終わりの挨拶をして、みんなが帰ろうとしたとき


「あ、そういえば…」


何かを思い出したように相沢先輩が口を開く


「今日、学園長(桜花陽一)に会ったときに言われたんだけど

今年から創立祭の時は生徒は私服で来るようにだって」



「マジで!?じゃあカイチョーの私服も見れるじゃん!!」


滝本先輩が目を輝かせながら聞いてくる


「私は制服で来ますから。」



「なんだ、雨宮は私服で来ないのか…
少し、見たかったな…」


「えっ?神崎先輩何か言いましたか?」


神崎先輩が何か言った気がしてたずねてみたが


「いや…何でもない。」


と返されただけだった





< 35 / 157 >

この作品をシェア

pagetop