赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
「そ・・・そうですか・・・・・・失礼しましたっ!!」
警官は、そう行ってたちまち逃げ去ってしまった。
彼女はその様子を目を細めて見ている。
「あ・・・あの、貴方は・・・・・・??」
俺の存在を忘れ去られてしまわれているようなこの空気を変えたくて胸の中で一番膨らんでいる質問を言った。
「あぁ、金森君。・・・私の名前は、[茜](アカネ)。」
彼女はそう言って桜の木のそばへ歩いて行く。
そして、目を細めて呟くように行く。
「・・・こっちに来てごらん。」
俺は何も言わずに彼女の隣に駆け寄っていく。
「・・・な・・・なんだこれ・・・!?」