泪-ナミダ-

平和すぎた日常

俺はいつものように授業をサボり、屋上でぼんやりと空を眺めていた。

ここ最近、俺には何もする気力がない。


それに、未悟を見ると頭が真っ白になる。



---恋…か?


幼馴染みで従妹のあいつに恋心を抱くとは考えられなかった。


だけど、なんだかわからない。この胸の辺りのモヤモヤが。


その時、昼休みを知らせるチャイムがなった。

ああ…今日も半日サボったな。こういうときに限って、あいつはやってくる。


俺がこんなに悩んでいる時でも、ズカズカと。

昇降口の扉が勢い良く開いた。

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