我が家の怪獣について語るときに僕の語ること
しかもその服はわたしがまだ袖を通していないもの。

なんということでしょう。
匠はファッション雑誌の撮影に呼ばれ、姉の服を無断で持ち出したのです。

すぐさま妹の部屋に乗り込み、

ね!あんた私の服勝手に着たの!
雑誌に載ってるけども。

と問いかけると、
こちらを振り返りもせずに。

ああ、

と一言。

まだ私一回も着てないんだけど、

と攻めの姿勢に出てみると。
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop